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ビルドアップ走を5kmで行うときのペース配分と効果を紹介します!

ビルドアップ走を5kmで走る練習のすすめ

「最近ランニングを始めて、ビルドアップ走って聞いたことがあるけど結局どんな練習なの?」と疑問に思っていると思います。

ビルドアップ走は少し意識するだけでできるようになるトレーニングなので決して難しいものではありませんが、適切な方法で行わないと効果が得られないトレーニングでもあります。

私自身も、普段のランニングから5km程度のビルドアップ走を取り入れているので、「ビルドアップ走をこれから始めたい!」というあなたもまずは5kmから始めてみることをおすすめします。

この記事では、

  • ビルドアップ走とは何か
  • ビルドアップ走の効果
  • 5kmを例にしたペースの設定方法

を中心に解説していきます。

ビルドアップ走とは

ビルドアップ走とは、段階的にペースを上げていくトレーニング方法です。

最初はウォーミングアップのつもりで比較的ゆっくりのペースから始め、最終的には少しきついと感じるくらいのスピードまで上げていきます。

徐々にペースを上げることでスタミナやスピード持久力など、長い距離を走るときに必要とされる効率の良いトレーニングです。

ビルドアップ走の効果

ビルドアップ走を行うと、以下の効果が期待できます。

効果①:無理のないウォーミングアップ

ビルドアップ走は、緩やかなスタートから始まり、徐々に速度を上げていくため、体を徐々にウォームアップさせることができます。

急激なスピードアップを避け、関節や筋肉に十分な柔軟性を与えることができます。

効果②:心肺機能、最大酸素摂取量の強化

速度を上げるにつれて心拍数も上昇し、徐々に心臓と血液のポンプ作用を高めることができます。これにより、徐々に体を運動モードに移行させ、心臓血管系の調整を促進します。

また、ビルドアップ走は、トレーニング中に酸素をより効果的に利用することを促進します。このトレーニングを通じて最大酸素摂取量を向上させることができ、持久力やエネルギー効率が向上します。

効果③:スピードの向上

速度を上げる段階で、より速い走り方に対応するための筋肉を刺激します。

これにより、脚部の筋力や反応力が向上し、最終的なスピード向上に寄与します。

効果④:レースでのペース管理

ビルドアップ走は、レースやトレーニング中においてもペースを管理するスキルを向上させます。

最初はゆっくりとしたスタートから始め、徐々に速度を上げることで、レース全体のペースを効果的にコントロールできるようになります。

5kmのビルドアップ走の走り方

ここでは、5kmをビルドアップ走で走るときを例に、ペースの設定方法について紹介していきます。

0km~1km:ウォーミングアップ

最初はウォーミングアップとして体を温めていきます。

通常のペースよりも15秒程度遅いペースで走りましょう。

1km~3km:通常ペースに徐々に近づけていく

体も少しずつ動くようになっていると思うので、スピードを徐々に上げていきましょう。

この時点では「ペースを上げよう!」と思って意識的に上げるのではなく、「体が動くようになってきた!」という感覚で自然とペースが上がっていくイメージです。

3km~4km:余裕を持ちつつ通常ペースで走る

後半からペースを上げていくことがビルドアップ走の特徴であるため、通常のペースで走っていきます。

最後にはさらにペースを上げたいので、呼吸の乱れない範囲で走るようにしましょう。

4km~5km:ペースを上げて、心肺にも負荷をかける

終盤に向けてある程度余裕は残していると思うので、最後にまたペースを上げて心肺機能にも負荷をかけていきましょう。

通常のペースよりも10秒くらい速いペースで走ることが理想です。

筆者の5kmビルドアップ走の例

ビルドアップ走についてイメージを持ってもらうためにも、私のビルドアップ走の例を載せていきます。

皇居1周がちょうど5kmなので、皇居でビルドアップ走をしてみました。

1kmごとのラップが以下の画像のようになります。

私は5kmを22~23分くらいの走力なので、最初は1km5分くらいのペースで走ります。皇居だと登り坂のエリアでしたが、体を温めていくことをメインにして走ります。

中盤に差し掛かると下り坂になるので、坂を利用しながら徐々にペースを上げていき、通常ペースの4分40秒で走ります。

最後には想定よりも余裕があったので、上げられるところまでペースを上げて5kmを走り切りました。この時は1km4分7秒までいけたので調子が良かったです。

ビルドアップ走の注意点

ビルドアップ走について説明しましたが、いくつか注意点も書いていきます。

①ペースアップは時計ではなく感覚で

ペースを計るときには腕時計が参考になりますが、ビルドアップ走でペースをコントロールするときは逐一時計を見て確認するのではなく、感覚でペースアップする方が望ましいです。

時計を見すぎるとペースを乱したり無駄な体力を使ってしまうということもあるので、時計は距離や時間を参考にする程度の使用に留めましょう。

理想は時計を見なくても、「1km5分のペースで走れているな」と、ペース感覚が身につくことです。

自分の感覚でペースをコントロールできるようになりましょう。

②フォームを崩さず無理をしない

ビルドアップ走のときに設定したペースを維持しようと、フォームを崩した走りになってしまったり、目標を達成できなかったというモチベーションの低下につながる恐れがあります。。

ビルドアップ走である程度心肺に刺激を入れる場合でも、最後は良いイメージで終わりたいので、どうしてもきつい場合は無理をしないようにしましょう。

今回できなかった場合でも次回できるようになれば良いですし、設定ペースを見直すことで最後まで走り切れるようになりましょう。

まとめ

この記事ではビルドアップ走について説明し、5kmを例にした実際の走り方も紹介しました。

総合的に見て、ビルドアップ走は身体の調整、筋力の向上、ペース管理の向上など、ランナーやアスリートにとって有益なトレーニング手法となります。

知っていれば気軽に取り入れられるトレーニングなので、あなたも是非やってみましょう!